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ピアノ発表会をビデオ撮影するときの注意

ピアノ発表会撮影やダンス発表会撮影など、室内で光量が不足して撮影対象から距離がある場合の撮影は、オート撮影だけでは対応できないことが多く工夫が必要です。

ピアノ発表会を家庭用のビデオで撮影するときの注意をまとめました。

何事も準備が大事です。特に発表会などの1度しか(一生に一度かも)ない場面を撮影するときには、しっかり準備をして撮影したいものです。

機材と操作の事前の準備

カメラの点検と操作を確認する

  • カメラが正常に動くか電源を入れて確かめる。ズームはできるか、レンズにホコリや汚れがないか、正常に録画再生できるか、確認する
  • 3脚を用意する。長時間の撮影では必須です。
  • SDカードを用意する。実際の時間より1.5倍程度撮影できる容量があると、リハーサルの試し撮り、会場や保護者や演者の演奏前の雰囲気なども撮影できるので後で編集の時助かります。
  • SDカードに入っている以前のデーターはバックアップして、撮影するカメラでフォーマットしておく。
  • カメラ用バッテリーを用意して満充電する。演奏時間の2倍程度撮影できる容量があると安心です。バッテリー消費表示がありますが、実際にはいつ電池が無くなるかわからないので、2個持って1部が終わった交換するなどして余裕をもって2部の撮影に入りたいです。出来ればコンセントから給電が取れれば一番安心です。
  • 可能な限り外付けマイクロフォンを用意する。動画は音声が大事です。出来れば指向性のある(前面の音を優先して取り込む)マイクがあると良いでしょう。ホールで収録した音を後でもらえるなら、編集で差し替えも良いでしょう。とにかく音は大事です。
  • ビデオカメラの録画設定を確認する。SD画質かHD画質か、AVCHDかMP4か、高画質か低画質か撮影後の用途によって使い分けます。またSDカードの容量も違ってきます。
  • 必ず試し撮りを行い録画・再生確認を行う。実際に3脚を立てカメラを取り付けて撮影してみる。それをパソコンやテレビで再生してみる。

会場での事前準備

カメラの設置と設定を行う

  • 会場に早めに行って、開催者と打ち合わせして、撮影に適した場所を確認して3脚を立てる。正面で手元が俯瞰できる。ステージから少し高い位置が基本です。
  • 3脚を適切な高さにして、養生テープなどで、床や客席に固定する。途中で三脚が動いたり倒れたら大変です。
  • 電源コードを引く場合は、会場の床の上を這わせたらそこも養生テープなどで止める。通行する人がコードにつまずいたら大変です。
  • ビデオカメラをセットして舞台がカメラに水平に入るようにセットする。
  • ズームして画角を決める。
  • その後Recボタンを押して試し撮影を行う。カメラのオート設定で撮影する人はここまでで話は終りです。
  • 試し撮りをして、再生してしっかり撮れているか、音が収録されているかなど確認します。
  • 撮影前のRecボタンを絶対に押し忘れないでください。

最近のビデオカメラはとても高性能なのでオート設定での撮影で問題なければそれが一番です。撮影されていないが一番怖い事なのでRecボタンの押し忘れだけは気を付けましょう。

オート設定撮影で問題があった時の対処方法

オート撮影で上手く撮れない時は、ビデオカメラをマニュアル設定にして操作し、対処します。

① 演奏者の顔や服や指が明るすぎて白く色飛びして撮影される

これはカメラが画角全体から平均的な明るさで露出を決めているからです。演奏会のホールは周りが薄暗く、演奏する人だけスポットライトが当たることが多くカメラが暗い場所と判断して、周囲の暗い場所も明るく撮影しようとして、結果、演奏者が極端に明るくなって白飛びしてしまいます。

【対処法】 カメラの露出設定を下げて暗くします。マニュアルモードにしてカメラ露出・アイリス・ゲインなどと呼ばれている部分を操作して画面を暗く演者や服装が適切な明るさになるように調整します。

② 会場の照明がちかちか点滅しているように撮影される。

これは蛍光灯やLEDランプが1秒間に50回~60回点滅していることから起こります。交流電源は1秒間に50回~60回+と-が入れ替わります。その際蛍光灯がついたり消えたりします。フリッカーと言います。音楽ホールなどでは電球やフリッカーが出ない照明を使っているので、ほとんど起こりませんが、広いビルの一室を借りて行うなど対策が施されていいない照明が使われていると起こります。

【対処法】カメラのシャッタースピードを変更して東日本では1/50秒または1/100秒、西日本では1/60秒または1/120秒に変更します。その地域の交流の周波数と同期してフリッカーが解消されます。

③ 色が極端にオレンジまたは青みがかかって撮影される。

これはピアノ撮影など照明の色が一定の場合は起こりにくいですが、ダンス発表会等の赤や青のスポット照明を使う。背景に青や赤の照明を当てるなどステージの色味が変わるときに起こります。カメラの自動ホワイトバランス設定が、現在表示されている色を基準に白を設定した時現実の色味と変わってしまいます。

【対処法】カメラのホワイトバランを変更して、電球の色温度3200ケルビンに設定します。または自然な白が出ている状態の色温度(ケルビン)に固定します。

④ 暗転やパンやズームしたとき時々フォーカスが合わない。

カメラは明るさや色味の違い、距離を測って自動でフォーカスを合わせています。暗い場所やメリハリのつかない場所でのフォーカスは迷って合わないことがあります。

【対処法】カメラのオートフォーカスからマニュアルフォーカスに切り替えてます。ピアノ発表会などはほとんど位置が変わらないので、マニュアルフォーカスのピント距離を変えなくても済みますが、ダンスなどの前後に動く場合はその都度フォーカスリングを動かして合わせる必要があります。ピタッと合わせる事は初心者にはとても難しいです。

ステージ撮影のコツ

  • 基本は固定画角て撮影する。カメラを動かすと、後で再生した時に落ち着いて見られない映像になります。
  • 前後のパンはビデオ付属のリモコンで行う。三脚があっても軽い三脚、軽いビデオの場合触っただけでカメラ場動きます。前後のズームはリモコンで行うとスムーズに撮影できます。
  • オートで撮影してきれいに撮れればよいのですが、そうでない時マニュアルでの設定の撮影を理解しておきましょう。

家庭用ビデオカメラは、屋外の明るい日差しの下で子供たちの笑顔をオート設定で撮影すると本当にきれいに撮れます。その一方でピアノ発表会撮影やダンス発表会撮影など、室内で光量が不足して撮影対象から距離がある場合の撮影は、オート撮影だけでは対応できないことが多く工夫が必要です。いろいろ試して少しでも発表会がきれいに失敗なく撮影できて記録として残したいものです。

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